子宮下垂や子宮脱の症状と対策は?知っておきたい5つのこと

産後、お風呂に入っている時などに、膣の入り口付近に違和感を感じたことはありませんか?
もしくは、なんとなく子宮が下がっているような感覚を持ったことはありませんか?

もしかすると、それは、子宮脱とか子宮下垂と呼ばれるものかもしれません。

この記事では、子宮下垂と子宮脱について、その症状・原因・対策などについて書いていきたいと思います。

子宮下垂とは?子宮脱とは?

子宮下垂とは、子宮が通常の位置よりも下がってしまった状態のことを指します。
産後、骨盤底の筋肉や子宮周辺の靭帯が弱くなってしまい、子宮が膣の方向へ降りてきてしまうことを言います。

子宮脱は、子宮下垂がさらに進んだ状態で、下がった子宮が膣からはみ出してしまった状態のことです。

子宮下垂と子宮脱の明確な区別というのは特にないようで、立っているか寝ているか、トイレでいきんでいる時かどうかなどで、症状は異なります。

具体的な症状は?

子宮下垂では、子宮が下がってくるような感じがするのが、初期症状のようですね。

ただ、これが進行して子宮脱になるまで気がつかない人も多いです。
進行すると、トイレでいきんだ時や入浴時に、膣の入り口にかたまりが顔を出しているのに気がつく・・・という形で、初めて症状を自覚することが一般的なようです。

子宮の脱出程度がつよい場合、下着にこすれて出血したり、おりものが多くなったりという症状がでます。

こういった症状の程度は、立ったとき、重いものを持ったとき、お腹に力を入れた時に強く感じるようですね。

また、注意しなければならないのは、子宮が下方へ下がってくると自然に膀胱や直腸も一緒に下がってくるということ。
ひどい場合には、頻尿、尿漏れ、排便障害になります。
子宮ではなく膀胱や直腸が膣から脱出するケースもあって、歩行そのものが難しくなるなど、日常生活にも支障が出る場合もあります。

子宮下垂・子宮脱の原因は?

子宮下垂や子宮脱は、子宮にある結合組織や靭帯が弱くなること、分娩時の骨盤底筋が損傷することが原因です。
そのため、子宮を支えきれなくなってしまうわけですね。

産後すぐに症状が出なくても、体に負担をかけることで、数年経ってから発症するケースもあるようです。
また、子宮下垂は、出産時に体に受けたダメージが大きかった人や、高齢出産の人に発症しやすいようですね。





予防をするには?

予防方法としては、骨盤底筋体操が一般的です。
産後の尿漏れの防止と同じで、子宮を支える筋肉を鍛えることで、子宮下垂を防ぐわけです。

また骨盤ベルトで、産後早めに骨盤を支えることも大切です。

子宮下垂や子宮脱になった場合の対策は?

もし、子宮下垂や子宮脱の症状らしきものがあった場合には、すぐに産婦人科で診てもらいましょう。
放っておいても治るものではありません。

対処法は、産院によって若干差異があるようです。

初期段階であれば、日常生活で体に負担をかけないことや骨盤底筋体操の指示をされるだけで経過観察になるケースもあります。
ただ、基本的には手術によって治すことが必要なようですね。

リング状の膣内ペッサリーを挿入する場合もあるようですが、この方法は、産院によって評価が分かれています。

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