産後の仕事について、知っておきたい大切なお話。
「出産後にできるだけ早く仕事に復帰したい」と思っていませんか?
一方で「産後にきちんと仕事と育児を両立できるかな…」と不安になっていませんか?
近年は共働きの家庭が増え、産後に仕事復帰しているママも増えています。
しかし仕事と育児の両立がうまくいかず、体調を崩してしまうママもいます。
大切なのは、仕事復帰の前にきちんと準備をして、ママにも赤ちゃんもに負担のないワークライフを実現すること。
ここでは、ママが産後に仕事復帰するための準備や心構えなどを書いていきます。
出産後に仕事をするときに気を付けること
産後の仕事と育児の両立は、1人でできるものではありません
出産後に仕事をすることは、とても大変です。
そもそも育児に専念しているママでさえ、赤ちゃんのお世話は大きな負担になります。
産後に仕事復帰するママに必要なのは、むしろ「仕事と育児を完璧に両立できなくても大丈夫」という心の余裕です。
そして、周囲の人にどんどん協力を求めましょう。
育児というのはママ1人で行うものではなく、周りの人たちと一緒にやっていくくらいの感覚のほうが、心のゆとりが生まれます。
産後の仕事は、職場での理解を得ましょう
出産後に仕事をする上で大事なのは、職場の人たちの理解をきちんと得ることです。
例えば、赤ちゃんが急に発熱したので保育所に迎えに行く場合。
職場の人たちとうまくコミュニケーションが取れていないと、仕事を代わってもらいにくかったり帰りにくくなってしまいます。
なので普段から職場の人とコミュニケーションをとり、育児に対して理解をしてもらうことが重要です。
仕事場の制度をうまく利用して仕事をしましょう
最近ではワークライフバランス(仕事と私生活を両立できること)が企業にも求められるようになってきました。
これにより、育児に対して理解のある企業が増えています。
例えば、企業によっては育児期間中の勤務形態を変えてもらうことができることも。
具体的には、育児中の時短勤務があげられます。
1日の勤務時間を減らしてもらうことで、赤ちゃんの送り迎えがぐっと楽に。
きちんと社内の制度を把握し積極的に利用していけば、仕事と育児の両立がスムーズにできます。
パパや周りの人の協力で、仕事と育児を両立しましょう
仕事と育児を両立するうえで欠かせないのは、周りの人たちの協力です。
例えば赤ちゃんの送り迎えをパパやおばあちゃんと交代できれば、ママの負担を減らすことができます。
仲の良いママ友に頼っている人も多いです。
産後のママの体はとても弱っているので、できるだけ周囲の人に協力してもらってください。
ママが体調を崩せば、赤ちゃんも不安になってしまいます。
赤ちゃんを不安にさせないためにも、周囲の人に遠慮せず頼っていきましょう。
出産後の仕事探しは、保育園へのお迎えを考えて
新しく仕事を探す場合は、赤ちゃんがいることに対してしっかりと配慮してくれる企業を探しましょう。
最近では、仕事場に託児所が併設されている企業があります。
また、保育園や幼稚園の行事を優先させてくれる企業も。
求人を見るときや企業の説明会では、そういった条件もしっかりと確認しましょう。
産後の仕事復帰の前に、赤ちゃんを預けることができる場所の確保をしましょう
産後に仕事復帰するときは、赤ちゃんの預け先の確保が必要です。
特に、0歳児を預かってくれる保育園はまだまだ少ないのが実情。
仕事に復帰する前に、保育園をしっかりと確保しておきましょう。
また、実家が近い場合は両親に赤ちゃんの面倒を見てもらうことも視野に入れてみてください。
ベビーシッターの登録も便利でおすすめです。
費用は1時間3000~5000円ほどです。
産後の仕事復帰はいつから?
産後のママは、出産から8週間休まなければならないと、法律で定められています。
ただ家庭の事情によっては、なるべく早く働きたい人もいますよね?
そうした人は、産後の休暇を6週間に短くすることができます。
ただし、医師の認証が必要です。
また産後8週間を経過して休暇が必要な場合は、育児休業期間に入ります。
法律で、育児休業は赤ちゃんが1歳になるまで取得できます。(パパ・ママ育休プラスでの延長もアリ)
企業によってはそれ以上取得できる場合もあるので、しっかりと企業の育児休暇制度を確認しておきましょう。
仕事復帰までは、健康保険組合からの手当を受け取りましょう
「早く仕事に復帰しないと生活ができない」という人もいるかもしれません。
産後すぐはママの体がとても傷ついているので、安静にすることが必要です
そのためママの生活を支えるために、公的助成の制度が定められています。
いずれも、健康保険組合からの支給となります。
出産育児一時金
健康保険組合に加入している人には、ママが出産した時に42万円が手当として支給されます。
出産手当金
健康保険組合に加入している人には、産後休暇中の生活保障として手当が支給されます。
こちらは出産育児一時金と違い、人によって支給額が違うので、会社に問い合わせてください。