妊娠8ヶ月目に気をつけること
妊娠8ヶ月目に胎児の様子
妊娠8ヶ月目になると、赤ちゃんの骨格は、ほぼ完成します。
また、聴覚が完成して、外部の音に反応するようになります。
一方で、子宮の中を動き回ることが少なくなり、頭が骨盤のなかにスッポリと治まった状態で固定されます。
「さかご」と診断されても、妊娠30週まではあまり気にする必要はありません。
ただし、妊娠30週過ぎても「さかご」のままの場合は、医師の指導があります。
妊娠8ヶ月目のママの体は?
妊娠8ヶ月目になるとお腹がますます大きくなります。
お腹がせり出して、足元が見えにくくなる上に、腰痛・足がつる・・・などの症状も増えるので、だんだん動きが鈍くなってきます。
また、子宮が肺や心臓、胃を押し上げて圧迫するほか、子宮へ行く血流量も増えるため、動悸・息切れを起こしやすいです。
乳首が黒ずんで大きくなるのも、このころの特徴。
多胎妊娠の場合は、30週で、単胎の臨月と同じ大きさのお腹になります。
妊娠28週~30週に早産兆候が出やすいので注意が必要です。
妊娠8週目に気を付けること
羊水のトラブル
羊水過多
妊娠後期の羊水の量が通常500mLほどなのに対して、800mLを超えた場合を羊水過多と言います。
お腹が張る、動悸・呼吸困難・足のむくみと言った症状出てきます。
ママは安静にして過ごさないとなりません。
また、早産のリスクが出てくるので要注意です。
羊水過小
妊娠後期の羊水の量が通常500mLほどなのに対して、100mL以下の状態を羊水過多と言います。
自覚症状が少ないので、妊婦検診で初めてわかることが多いようです。
赤ちゃんの元気がなくなっている場合は、早い段階で出産させる処置をとることもあります。
静脈瘤・下肢静脈血栓症
静脈瘤が外陰部や膣にできると、痛みが出たり、出産時に出血したりする可能性があります。
また、下肢静脈血栓症は、下肢の静脈部分に血栓ができる病気。
体の深部にできるので、外見ではわかりません。
35歳以上で妊娠した場合は要注意。
静脈瘤がある人は、下肢静脈血栓症になりやすいです。
予防のためには、立ち仕事をしない、足を高くして寝る、弾性ストッキングをはく・・・といった工夫をしましょう。
また、多胎妊娠の場合は、これらの症状のリスクが高くなります。
これは、大きな子宮が静脈を圧迫する他、切迫早産・帝王切開などで安静状態が続いて足を動かさない期間が長くなるからです。
多胎妊娠
多胎妊娠の場合、妊娠8ヶ月目くらいから管理入院が必要になることがあります。
特に、一絨毛膜性の双子、三つ子の場合は要注意。
多胎妊娠してる場合は、早目に入院準備を整えておきましょう。
また、多胎妊娠では早産のリスクもあります。
早産の早期発見のため、おりもの検査・子宮頸管の長さのチェックをすることもあります。
妊娠28週~30週に早産兆候が出やすいので、妊娠8ヶ月目は要注意なのです。