子どもをもつことに積極的になれなかった私


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1967年生まれ 49歳 B型
夫・子供一人 3人家族

27歳で結婚、海外へ。
なかなか子どもをもつ決心のつかなかった子どもみたいな自分が、母に。
海外での子育てに奮闘!
今では息子大好きママです。


結婚以来、夫の仕事の都合で海外生活の長かった私たち夫婦。
子どもについて私は、「二人でも楽しいから、まだいいよね」位の軽い気持ちでした。

でも、夫や夫の親族が子どもを期待しているのだなという自覚はあって。
夫は旧家の長男。
優しい彼は、何も言いませんでしたが、「いつかは」と思っていたはずです。

なぜか積極的に子どもを望めない気持ち

結婚後7年ほど経って、33歳近くなるとさすがに「まだ、まだ」とも言っていられなくなりました。

「そろそろだよなあ」と思う気持ちと、「えーなんだか大変そう」と躊躇する気持ち。
夫婦仲が悪いわけでも、仕事をしているわけでも、他に出産に関わる問題があるわけでもないのに、なぜ出産をためらうのか?
不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

子どもが嫌いというわけではないのです。
また普段は決断がはやく、男性的だと言われる私には珍しいことでした。

今となっては恥ずかしい話ですが、あの時私は、30歳を過ぎてなお、「自分」を持て余していたのだと思います。

「子どもが生まれたら、夫の一番が私じゃなくなっちゃう」とか「理想通りの子どもじゃなかったらどうしよう」とか。
こうして書いてみると、改めて恥ずかしい・・・・。

はっきり自覚していたというのではなく、意識のどこかに漠然とそんな思いを抱いていたような気がします。





産むと決心

そんな時、夫に再び海外赴任の辞令が出ました。
今度はエジプト・カイロ。

有名観光地とはいえ、欧米と違い、生活するには何かと不安の募る国です。
でも、なぜかこの時私は「そうだ子どもを産んで、カイロで育てよう」と決心したのでした。


不安を払しょくする為に極端に振れる、私にはそういうところがあります。
この時も「エジプトでの生活」「出産・子育て」という不安がごちゃ混ぜになって、突然の決意に至ったのかもしれません。

カイロのクリニックは豪華!

夫と共にカイロで生活を始めてから4カ月ほどで、妊娠がわかりました。
妊娠検査薬の陽性反応にびっくりして浴室に飛び込み、シャワー中の夫を驚かせたことを覚えています。

現地のクリニックは、清潔で豪華。
エジプト人の女医さんは、とてもフレンドリーでした。

日本の丁寧できめ細かい対応と違い、カイロでは何事もおおらかです。
検査結果を知らせるメッセージが家の留守番電話に入っていたり、まだ確定診断ができない時期なのにカルテに「BOY」と書かれていたり。
「だってどちらかというとBOYが良いって言ったじゃない?」とドクター。

でもこのおおらかさが、私には合っていたみたいです。

妊娠中期、前置胎盤と診断されて

妊娠4カ月目の検診の時でしょうか。
ドクターから「前置胎盤気味ね。」と告げられました。

前置胎盤とは、胎盤が子宮の出口をふさぐような低い位置にある状態です。
でもこの時もドクターはおおらか。
「妊娠が進めば治っちゃう人が多いから、様子をみましょう。
前置胎盤のままなら帝王切開ね。」とニコニコ顔。

おかげで私も不安をかきたてられることなく、「そうか、そのうち治るのか」と思っているうちに、本当に治ったから不思議です。

妊娠後期、イタリア旅行を思い出に日本に帰国

つわりというつわりもなく、元気一杯だった私は、妊娠7カ月目の頃「子どもが生まれる前にイタリアに行きたい」と思い立ちました。

「美しい芸術は胎教に良い」とか「イタリアで素敵なベビーグッズを買いたい」とか理由を付けて夫に打診。
ドクターの許可も得て、出掛けたイタリアは、本当に楽しく、今も良い思い出です。

ところで、妊婦の搭乗は、航空会社によってそれぞれ条件があります。
出産は日本でと決めていたため、エジプト航空の搭乗条件「妊娠9カ月目まで。診断書つき。」に当てはまるよう、9カ月目で日本に帰国しました。

出産後、ドバイへ

あらかじめ母が探しておいてくれた産院で無事男児を出産。
実家での育児が始まりました。
とにかく眠ってくれず、よく泣く彼にホトホト困り、疲労困憊。

3か月になった頃、息子を連れて今度は夫の新任地ドバイへ旅立ちます。
ミルク用のお湯をどうしたら良いのかも分からないスタートで、とにかく夢中でした。

息子と一緒の幸せ

私は、両親の期待に応えたいとずっと思ってきました。
決して両親が私にプレッシャーをかけたということではなく、私が勝手にそう思いこんでいたのです。

子どもにも私の期待に応えるよう望んでしまいそうな気がして、そんな自分を怖いと考えていました。

でも、生まれてきた息子を前に、「観念」なんて無駄無駄!
抱っこし、ミルクを飲ませ、おむつを替えて。
吐かれたり、おしっこをかけられたりしながら、一緒に泣き笑っているうちに、彼も私も少しずつ成長していきました。

今中学生になった息子は、理想通りとはいきませんが、優しく母思いの少年です。
彼が生まれて、自分より大切な存在を初めて知りました。
他のお子さんと比較したり、期待をしすぎて、結果「あ~あ」となることがあっても、心のどこかで「まあ、いいか!」と思えるのです。

だって息子が大好きだから!

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