35歳、40歳での不妊治療では「先手を打つ」がポイント

35歳以上で不妊治療を受ける場合、気を付けたいことは、
少しでも早く、先手を打つこと
です。
妊娠可能な年齢は限られていますから、その中で、出来る限りのことを、なるべく急いでやっていく必要があります。

基礎体温をつけておく

少しでも早く、治療を前に進めるためには、不妊治療を始める前の準備段階が大切。まずは、基礎体温を測って基礎体温表を作っておくことがポイントです。基礎体温表を作っておけば、不妊治療の初診段階で、医師に必要な情報のかなりの部分を伝えることが出来ます。

逆に、これがないと、医師は、生理を何周期か経ないと、月経の状況や基礎体温データを把握することができなくなってしまいます。基礎体温表を作ってからもう一度来るように言われるケースもあります。その分、検査段階で時間を使ってしまうので、本格的な不妊治療に入るまでのタイムロスが出てしまいますね。

普段から基礎体温をつけておく習慣があれば、不妊治療を開始してからの進み方も早くなるし、何よりも自分の生理周期の状況をしっかりと把握できます。自然と生理周期が整う様に体にも気を付けるようになりますね。

夫には早目に精液検査を受けてもらう

また、夫に、少しでも早く精液検査を受けてもらうことがとても大切です。35歳を過ぎると、妊娠するために残された時間は多くはありません。「子供が出来づらい」と感じた段階で、不妊原因のあらゆる可能性は調べておかないと、妊娠までに遠回りをしてしまうことになります。

ところが、一般に夫と言うのは、不妊治療に非協力なことが多いです。自分が妊娠するわけではないので、妻に比べて、自分が当事者だという感覚が少ないんでしょうね。面倒くさいだの、仕事がいそがしいだの、挙句の果てに、俺はそんなに子供は欲しくないなんて言って妻を怒らせる夫が多いです。

ただ、結局のところは精液検査にたいする抵抗感が主な原因の場合が多いです。夫の立場に立てば、検査のためのマスターベーションって、確かにつらいものかもしれませんよね(本来、楽しみでするものでしょうから・・・)。しかも、病院の中だったり、ひどいとトイレの中で・・・なんてこともあります。それと、精液検査での結果を聞くのが怖いというのもあると思います。「悪い結果だったら、自分が男としてダメだと言われたような気がして」って話もよく聞きますしね。

ただ、ここは我慢してもらうしかありません。夫に不妊原因があるのに気付かず、何年も妻だけが不妊治療を受け、そうこうしているうちに高齢になってしまう・・・ってことだけは避けないと、後になって、夫もとても悔やむことになります。

どうしても、夫が検査を拒否する場合はフーナーテストでの代用も検討して下さい。これはセックスをした後、3~12時間以内に検査を受けるもので、妻だけが通院すれば済みます。妻の膣内にある頸管粘液内の精子を採取して、精子の数や運動率を調べることが出来ます。

不妊治療のジャンプアップを自分から切り出す

不妊治療は、通常、タイミング法⇒人工授精⇒体外受精の順に進んでいきます。タイミング法を3~6回行い、そこで妊娠しなければ、人工授精を5~6回、それでも妊娠できない場合に体外受精を提案されるという流れです。

ただ、35歳以上で不妊治療を受けている場合、妊娠可能な期間を考えると、タイミング法と人工授精にあまり時間をとられているわけにいきません。どんなに早く進んでも、それぞれの不妊治療は1周期に1回しかできないですし、排卵誘発剤の影響から、2周期ほど間を開けないと次の治療に進めない場合もあります。そうなると、タイミング法と人工授精だけでも数年かかってしまうこともありうるわけです。

ところが、高齢になるにしたがって、妊娠率は減っていきます。しかも、人工授精の成功率は5~8%で、体外受精の約20%(年齢によって変わります)に比べるとかなり低いのです。それであれば、少しでも若いうちに体外受精にチャレンジした方が、無駄な時間とお金をかけずに済むという考え方も成り立ちますね。

そのため、35歳以上の不妊治療では、タイミング法の後、人工授精を経ずに体外受精に移る、いわゆる「ジャンプアップ」という方法もあります。

ただし、体外受精はお金がかかります。安くて20万、諸々込みで100万近くかかる場合もあります。それだけに、タイミング法⇒人工授精と、ある程度のステップを踏まないと医師から提案してくれないことも多いようですね。特に、人工授精の成功率の低さについては、説明がなされていないケースも多いようです。

ですから、ジャンプアップについては、希望がある場合は自分から切り出した方が良いです。夫婦の考え方として、費用をどのくらいで考えているのか?不妊治療に対してどんな考え方で臨んでいるのか?をしっかりと医師に伝えておかないと、「もっと早く体外受精に移ればよかった・・・」ってことにもなりかねません。

不妊治療のやめどきを考えておく

不妊治療を受けていると、生理周期が終わるごとに、医師からは「次はどうしましょうか」という話がされます。妊娠がうまくいかず、落ち込んでいても、医師の立場上は「次はどうしましょうか」と聞かざる得ません。

問題なのは、医師から、「止め時」を言われることは無いということなんです。確かに、不妊治療を受けに来ている患者に「もうやめましょう」は医師は言いません。最後まで全力を尽くしてくれる医師であればあるほど、そういった傾向は強いと思います。次こそ頑張りましょうと言い続けてくれると思います。

でも、いつまでも続けていると経済的負担は莫大になります。特に、体外受精を何回も行い、転院も経験している人だと、不妊治療に数百万、場合によっては1000万近くの金額をかけてしまうことになります。今回ダメでも、もう一回チャレンジしたら・・・という想いで、不妊治療を継続するのですが、それが耐えられないほどの経済的負担になってはなりません。

そのためにも、予め、不妊治療のやめ時を考えておくことも大切です。

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