肥満に対処して妊娠体質へ | 防己黄耆湯、大柴胡湯
漢方でも、肥満は妊娠の妨げになると考えます。
ただ、西洋医学とは違い、漢方では肥満を「水太り」と「固太り」に分けて考えます。
水太りには、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)、固太りには、大柴胡湯(だいさいことう)が処方されます。
水太りと固太り
水太りとは?
水太りと言うのは、体内に余分な水分が多すぎるために、体がむくんでしまっているタイプの肥満のこと。
汗をかきやすい、冷え性である、下半身がむくみやすいなどの特徴があります。
また、水太りタイプの場合、流産しやすいのでケアが必要です。
水太りになってしまうのは、余分な水分を摂りすぎが原因です。
水分が多いので、漢方で言う「水毒」の状態になっていて、そのために冷え性になっている場合が多いです。
体を冷やす作用のある、南国産のフルーツなどは控えた方が良いでしょう。
固太りとは?
固太りと言うのは、体格ががっしりとしているタイプの肥満のこと。
頭痛、肩こり、便秘、生理痛などの症状が出ることがあります。
体内に余分な脂肪・不純物などが蓄積していることが原因です。
肥満に効く漢方薬
水太りタイプの人には、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りタイプの肥満であれば、防己黄耆湯という漢方薬が処方されます。
体内に余分な水分がたまって水毒になっていますから、まずは余分な水分を取り除く必要があります。
防己黄耆湯はそのための代表的な漢方薬。
防己黄耆湯の中には、以下のような生薬が入っています。
- 防已(ぼうい)・白朮(びゃくじゅつ)・・・水分を巡らせる
- 黄耆(おうぎ)・・・汗の出し過ぎを止める作用
- 大黄(だいおう)・・・便秘に効く
固太りタイプの人には、大柴胡湯(だいさいことう)
固太りの場合、まずは、脂肪をしっかりと代謝して、体重を減らさないとなりません。また、便秘であれば、その解消も必要です。
そのために処方される漢方薬が大柴胡湯(だいさいことう)。
脂肪を燃焼させて、体重を減らしてくれます。
大柴胡湯の中には、以下のような生薬が入っています。
- 防已(ぼうい)・白朮(びゃくじゅつ)・・・水分を巡らせる
- 黄耆(おうぎ)・・・汗を止める作用
- 大黄(だいおう)・・・便秘に効く
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